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タネと思い

SF SFショートショート
読了約:3分

かつて街があった廃墟に降りた宇宙船から、1人の研究者が大きなドリルを片手に地面を掘り返す。

ここは区画整理された住宅地の跡。赤い土の荒野。
その内の一軒に半地下の駐車場と状態の良い乗り物、そして腐食を免れた端末を発見した。
端末は電源には接続されておらず、倉庫に放置されていたか?

調査員:
「車輪がついてる。コンピュータ、この乗り物、直したら動きそうじゃないか。」

携帯コンピュータ:
「船の部品で直せそうです。が、持っては帰れません。」

調査員:
「・・そうだね。この端末をスキャンして。」

コンピュータ:
「ピコ!スキャン開始。モニターに出します。」

■00年0日・・・・。

・る・を週末。こんな話で盛り上がった。

縫製学校に行ってる時、家の近所にちいさな森があって、よく横を通った。
カッコウが鳴いてそれを聞いた時には、あの種を植えたらいいと、お婆ちゃんが言っていたと。

「何のタネ?」と聞いたけど。
「忘れた。花の話はお婆ちゃんとよく話した。でも忘れた。あの森は切られちゃってもうない。すぐそこにあったんだよ。」

テレビジョンがよほど面白かったのか、それとも料理が良かったのか。あまり昔の話はしないのですが、楽しい夕食となりました。
限られたスペースの庭に植える植物を、果実にするか花にするか。毎年の春から夏にかけての父と母の争いが懐かしい。
父は食べられる果実派で、よく文句を言ってました。いつの間にか花に変わっているんだと。
すると母が、植えた花の位置が勝手によく移動していたと笑うのです。

「あー、言ってたねw覚えてる。」

あの日々が、愛おしく忘れられない。
・・ピピ。

コンピュータ:
「まだ沢山、日誌のようなものが続きます。まだ見ますか?」

調査員:
「いや。ちょっと待って、何かある。」

砂に埋もれた錆びた箱に複数の包がある。
包の中には小さな石。小さな粒々が一つの塊となり硬くなったようだ。

調査員:
「コンピュータ、これは種子じゃないか?」

コンピュータ:
「はい、種子です。ですがもう発芽をすることはできないでしょう。」

調査員:
「どんなタネなのか知りたくない?花か果実どっちかな。これなら持って帰れるでしょ。」

コンピュータ:
「他の星に似たような植物があるかもしれません。持ち帰って解析してみましょう。」

参照データ置き場

ナオキマン、お気に入りのチャンネルです

最近お笑い芸人を見ていると、お腹いっぱいというか、もういいかなとなっている状況なのですが、失礼ですよね。失敗談やバカのフリをネタして笑いを作り出す方法、本当に頭がさがる思いがします。

ネタとタネ。

あと、アマプラでfalloutが楽しみです。