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鉱山とカナリア

SF SF動物
読了約:3分

GIGAZINの記事で見つけた蘇生装置付きのカナリアの籠が、ごつい金属製でできていて、しかも酸素のボンベのタンク付き。スチームパンクっぽい雰囲気でカッコいいなと思いながらと物欲が湧いてきます。宇宙空間でも使えそう。売ってないかな。

でもこんな小さな箱にカナリアを閉じ込めて可哀想だよってなりますよね。カナリアだもん空を羽ばたいて恋がしたい!みたいな。それに、手に入れたとしても不幸にも箱の中で死んでしまったカナリアの霊が取り憑いているかもしれません。アンティークはそういうところが怖い。そんな感じで読み進めると。

ふとある一文が目に止まりました。「多くの労働者は一緒に坑道へ入るカナリアのことを好きだった。」

GIGAZINの記事:
https://gigazine.net/news/20230116-resuscitate-canaries-coal-mines-device/

それを読んだ瞬間、時空を飛び越えてその当時の炭鉱労働者たちの気持ちにシンクロしたような感覚に陥りました。
チュンチュンと可愛い声で鳴くカナリアと一緒に、深い地中にもぐっていくところを想像できます。「カナリアが死んだ時、多分俺たちも。。」って考えながら、運命共同体っていうか仲間意識というのでしょうか、シンパシーを感じていたのかもしれません。

しかし技術革新が起こり、カナリアからガス検知センサーの機械へと変わり、カナリアはクビに。労働者は嘆いた、「大好きなカナリアが危険じゃなくなりうれしいけれど、寂しいなぁ。ふぇぇ。」と言った気持ちでしょうか。実に煮え切らない暗い気持ちのお話が、ハードSFのような香りがしてたまりません。

ペットを超えた特別な関係、友達や親友のような存在になっていたのかもしれません。まぁでも労働者が勝手に思っていただけかもしれないれけど、カナリアはどう思っていたのでしょう。
似たような関係性でアニメで例えるなら、ナウシカの肩にいるテト、ナディアで言うとキング。メイドインアビスのメイニャみたいな存在でしょうか。楽しくなってきました。

想像システムが久しぶりに動いたので、絵でも描いてみようかな。上手くできたら見せたい。

カナリアはチュンチュン

カナリアはチュンチュンであってるのかな。鳴き声を調べてみた。かわいい。