かつて街があった廃墟に降りた宇宙船から、1人の研究者が大きなドリルを片手に地面を掘り返す。もうこの廃墟には、価値がありそうなお宝はないのだろうか。
停止したAIは再起動できそうにない。
携帯コンピュータ:
「携帯バッテリーをバイパスしてコンソールまでたどり着けましたが、ログインするには生体認証が必須でした。打つ手がありません。」
研究者:
「厳しいな。生きていた警備員はスクラップにしてしまった。」
警備ロボとの戦いが嘘だったかのように静まり返っている。
研究者:
(引き揚げどきかな。)
「そうだ、NPC達と共にプレイしていた受刑者はどこだろう、コンピュータ。」
コンピュータ:
「このAI端末から伸びている回線を辿ってみましょう。」
奥に続く廊下の前には鉄格子。すぐ横に小窓と扉が見える。
鍵が掛かっていない。
電源が生きているのか通路の照明がいくつか光っている。
研究者:
「設備は少しメンテナンスされていたのかな。開けるよ。」
壊れた棚がミルフィーユ状の瓦礫になっているのが見える。
研究者:
「朽ちた衣服やコインケース、カード。受刑者達の個人所有物だろうか。」
「コンピュータ、このカードは使えないかな。なんて書いているんだ。」
コンピュータ:
「小窓のそばの端末が使えそうです。ここにカードをかざしてください。」
「この文字は身分証明・番号・回路基盤。発音はマイナンバーカードです。」
レーザーが端末を照らす。
カードをかざすと端末がスリープから起動した。
研究者:
「出てきた文字を解析してバイザーに出して。」
「ありがとう。えー、医療記録、家族構成、金融資産。すごい情報量だ。」
コンピュータ:
「施設外部へのネットワークにアクセスしている形跡を検知。」
研究者:
「外部の施設?」
「待って、警備員のマイナカードも一緒にあるよ。」
いくつかのマイナカードを試す。
研究者:
「この刑務所から脱獄することは不可能だね。入ったら出られない。」
「重罪人なんだろうか、ひどい刑罰だ。監房に行ってみよう。」
マップによると廊下の突き当たりが広い監房エリア。
そこに行くまでにプラント室と手術室を横切るようだ。
倉庫を出て歩き出す。
研究者:
「医療記録から、刑務所に連れて来られる時はすでに眠らされていたそうだ。」
「眠りから覚めたらAIの作ったゲームの世界という、まさに異世界転生なのかな。」
「それでも4万もの脳が消費するカロリーを補うのは難しくないかい。」
コンピュータ:
「あのドロドロした光るゼリーが光合成と放射線のハイブリッドで、オイルを生成していたようです。」
監房室にたどりつく。
研究者:
「ここが監房室?めちゃくちゃだ。」
部屋は天井もなく岩盤に押しつぶされていた。
太いケーブルが繋がる壊れた機械から、脳が入った透明なカードリッジが大量に割れて落下している。
研究者:
「この落盤が起きた時から登場人物が警備員だけのゲームになってしまったのか。」
コンピュータ:
「脳とゼリーの見分けがつかなかったのは、放射線による突然変異が起こした進化形態であり。条件さえ整えば不老不死の可能性もあったかもしれません。」
研究者:
「え?本当に。氷河期の方達、ごめんなさい。攻撃をしてくるから仕方なく。。」
●個人調査記録:調査員(古物ハンター)
脳だけを残して機械化を進めたのは、運営の維持のため?
受刑者がゲームからログアウトしたのは監房施設の崩壊が原因のようです。
どれだけの重い罪を犯したのか。
寝ているうちに脳だけにされるなんて考えられない恐怖です。
氷河期の方達は同意をしてロボットになったのだろうか。
興味深いので脳のカードリッジとゼリーは持ち帰りたい。

キャラクターがまだ定まっていない印象です。
【AI】イラストを書いてもらった
挿絵があったらいいなと思い、chatGPTにお願いすることにしました。
方法は原稿をまるっと放り込み、一文を追加するだけです。
あなたがこの原稿で考え深いシーンはここだと思う場面を想像して、色黒のサインペンで描いたイラスト画像を書いて欲しいです。

白黒は無視された。。いいか。
白黒ではなく「色黒」って頼んでませんか。
タイプミスで指示が間違ってまよ。
すごくいい雰囲気です。しかし脳の容器を持つ「脳みそ星人」のようです。
さらに少し調整をお願いしました。

獣人化してもらいました。どうでしょう。
【AI】携帯コンピュータも実現か
「しゃべる携帯コンピュータ」が登場はすぐそこ。以下の動画を見てください。
chatGPTです。
スマホのカメラで風景や物体の認識もできて、同時に音声会話もしています。
問題は利用料金でしょうか。
最初は無料でしょうけど。
星間旅路のメロディ
「宇宙の静けさに包まれながら、漂流する過去の音楽を捜し求め、銀河の奥底でその旋律に耳を傾ける。」
泣いたり笑ったり。
ハハハ♪ いつになく感傷的ですね。